残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

ハンブルクに留学中の友達に会いに行く

ハルシュタットからザルツブルクに戻りザルツブルクでバスの時間をつぶしていると花をもった女性が話しかけてきた。


きた!と思った。

僕は「世界最速のインディアン」という映画を観ていたのでこの花が無料でないことは知っていたし「花」という人畜無害なイメージの怪しさ。普通に寄付を迫られたほうが御しやすいと思った。


僕はいらないと言ったが「無料だ」と彼女は言うわりに僕を開放しない。

むりやり僕の胸ポケットに花を差し込んできたので

「ありがとう。でもここに置いておくね」

と胸に無理やり差し込まれた花を道の脇に置いておいたら彼女はむすっとした顔で花を回収してやっと去っていった。

 

軽く軽食を済ませたらバスが来てミュンヘンへ再び移動した。ミュンヘンからハンブルクまではもしかしたら今回で一番長いバスになるかもしれなかった。

 

と、いうより疲れていたのでありがたくもあった。浮ついた気分じゃどうしようもないほどにテントの入ったザックの重さを認識するようになってしまったのだ。

 

ザックのバックルから解放された肩はコリにこっていて無理な体勢の深夜バスの眠りも気にならなかった。とは言え、明日から二日間友人の家で久しぶりに普通の家で寝泊まりできるのがとてもうれしかった。

 

そしてハンブルクのバスターミナルにはすでに友達は来て待っていてくれていた。

友人に家まで案内してもらい、友人はそのまま大学へ戻っていった。忙しいときなのに来てくれて感謝。


僕はドイツの有名なトラックの幌を再利用したブランド「フライターグ」の店のとなりにあるアートギャラリーに何とはなしにフラッと寄った。


そこはミキコサトーギャラリーという日本人の経営するアートギャラリーだということを後で知った。

とても好みの作品を展示していたのでマジマジと観ていたらカウンターから女性が話しかてくれたのだ。

f:id:doron_ko:20210131234521j:plain


f:id:doron_ko:20210131234620j:plain

それが日本人で、ここが日本人の経営するギャラリーだということが分かった。

僕が横浜から来たということを言うとその女性も横浜のことを話してくれて少し談笑した。

僕もいい作品が作れたらここで展示出来たらすごくうれしいなぁと思った。

 

赤レンガ倉庫と夕日を眺めながら講演でぼーっとしていたら日が暮れてきたので友人宅へ帰った。

f:id:doron_ko:20210131234705j:plain


僕は旅でぼーっとすることが多い。