残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

念願のハルシュタット

夜中ずっと雨が降っていたらしい。

朝まで熟睡していた僕はまず雨音を確認した。それもかなり降っていたらしい。

僕は少し悔やまれた。靴をテント前室に適当な置き方をしていたのである。



ソロテントを使っている人ならわかると思うが激しい雨ではフライシートの下から飛沫がそれなりに入ってくるのだ。だから雨が降るとわかっていたら靴は思いっきりインナーテント近くまで奥に置くか、いっそテントに入れるべきである。

 

まあ今回は防水性のない靴で来たし今日一日降るようなので、歩き始めたらすぐ濡れてしまうのだけど。


そして僕は二泊分のキャンプ代を払いにレセプションに行った。


レセプションでは初日のおじいちゃんではなくおばあちゃんが対応したのだが、おじいちゃんは引継ぎをしていなかったのだろう。普通にオートサイトの料金をとられた。

おいおい。ゲストハウス泊まれたわ。


今年始めての海水浴(海ではなく湖だが)した湖のキャンプ場を離れた。


今回の旅のメイン。

 

ハルシュタット

 

スクリーンセーバーで偶然うつったこの場所に惚れ込んでやっと行くことができる。

誰にでもあることか知らないけど、僕は明らかに行ったことがない場所なのに何故か既視感のあるノスタルジーすら感じる場所というのがごくたまーにある。それは日本だったり海外だったりするのだがそういう所を求めて旅をすることがある。

ハルシュタットはそんな既視感のある場所だった。

 

バートイシュルで別のバスに乗り換えていざハルシュタットへ。

天気はあいにくの雨。

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たどり着いたハルシュタットに期待した透明感は無かった。正直ガッカリだったが、街を歩いているだけでも天気が良ければさぞ綺麗な町なんだろうなと思う。

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しかし、ガッカリとはいうもののこういう雨の景色が観れるのは個人的には好きだったりする。


物悲しい雰囲気というものも好きだし、雨の観光地は観光地然とした姿から少し生活感が漂う街に様変わりするような気がするのだ。そんな町を歩き、晴れの日も雨の日もただ暮らす。

そんな「観光」という特別な一日じゃなく「生活」という日々の一日の一部になっているような気がして好きなのだ。

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僕は忙しく回って観光をするだけでなく気に入った一か所に少し長く居て、ほんのひと時その地の人として疑似的な生活をする旅も好きなのだ。

僕に時間とお金があれば悠々自適にそんな生活をしたいものだ。

 

加えてハルシュタットは小道がとても多く滞在して散歩してぼーっとして宿に戻って寝る。こんな滞在をしたいと思える町だった。