残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

トイ・ストーリー4のボー・ピープから見る現代の「強い」女性像

賛否両論割れているトイ・ストーリー4。

賛の立場の人間でも名作トイ・ストーリー3をより好きな人は珍しいと思う。

 

筆者はその1人で今作については語りたい事は山ほどある。しかし、ここはひとつボー・ピープを通してこの作品を語ってみたいと思う。

 

それまでのトイ・ストーリーではボーはそこまでアクティブなキャラクターでは無かったし守られる女性としてのイメージがあった。

 

2ではジェシーが加わり、女性枠のスポットライトはほぼ彼女に当たっていた。

ジェシーは快活でアクティブとボーとは真逆の性格をしていた。

 

そして4では再びボーにスポットライトが当たる事になる訳だが、4のボーは今までの彼女とは印象がまるで違う。

行動力と突破力があり、活き活きとしていて今の自分の居場所と選択に圧倒的な肯定感を持っている。

 

持ち主から離れ、他のおもちゃから見たら「可哀想」の対象である彼女。しかし、本人は自身を全く「可哀想」とは思っておらず。

過去と折り合いをつけた上で自立し、今の人生を満喫している。

そんなボーを劇場で目の当たりにした時に筆者は「極めて今時の強い女性像」を観た思いだった。

 

これは昔から言われている事だが男は基本的に過去に引き摺られやすい特徴がある。

対して女性は「思い出は上書き保存」からもわかるように過去に囚われづらい特徴があると言われている。

(一々カッコ書きするのも面倒臭いが、もちろん皆がそうでは無いのは承知で、そういう傾向があるという事。)

割り切って前向きに人生を歩んでいるボーとアンディを忘れられないウッディはコントラストになっている。

 

要するにウッディは極めて男性的なのである。

 

では何故ボーが「今時」だと思ったか。

女性自体に前述した強さがあるのだとしたら古今東西女性は強いイメージがあったと思って然るべきではないか。

そこに「今」という時代性を筆者が感じたのは女性の社会進出と地位の確立だと思った。

 

最近ストレンジャーシングスシーズン3を観たが、やはりアメリカでも80'sは社会での女性の地位が圧倒的に低くて意見が極めて通りづらい事がわかる。

日本も女性の現実はとてもシビアで結婚にしても、もっと言えば離婚なんて更にシビアな現実が待っていた。シングルでも活躍しにくく、出世のしにくい職場では生きていくだけで大変だっただろう。

 

世の女性はそれでも男女差別は有ると言われる方は多いだろうが、少なくとも…。いや、大いに社会での居心地は改善されているハズである。

今までは旦那と別れる事は愛の終わり以上の理由があり、我慢を要求される社会だったのが仕事の充実感を得られる様な社会になり、シングルでも人生を充実している人が圧倒的に増えたと感じる。

そんな現代の女性の強さとボーのイメージが重なるのである。

 

思えばトイ・ストーリーのボー。トイ・ストーリー2.3のジェシー。4のボーとその時代の女性の持つイメージの変貌が伺える。

 

更に言えばアナと雪の女王のエルサは正に「それでも自分を肯定し、強く生きる女性」に当時の女性が完全にマッチしたのだろう。

 

 

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