残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

ワンピースにハマれない人の話

大学生の頃同じアトリエで描いていた子でワンピースを読んでもイマイチハマることが出来ないと言っている人がいました。


僕はそれをアトリエの片隅で聞いて目からウロコとまではいかないまでもなんだか救われた気がしたのを覚えています。


と、言うのも僕もワンピースはいくらか読んだことあるし、連載1話をジャンプで読んだ時にコレは人気が出る。と、確信したものの時が経つにつれて読まなくなった。

それはジャンプを途中で買わなくなったこともあるかもしれないけど進んで読もうとしなかった。要するにハマれなかった人の1人だと思う。


たまにワンピースを楽しめる人と楽しめない人の2つの感性の境界線に思いを巡らせる事がある。


バクマン。の言うような王道、邪道のような分かりやすい線引きでは無いと思っている。

僕は王道作品は大好きだ。


何個か自分の中でワンピースの苦手な部分を言うことは出来るので自分の場合を前提に少し語ってみようと思う。


まず僕にはかなり説教臭く感じる。僕が読んでた頃のワンピースの話なので今は分からないけど、ルフィの言っていることはけだしもっともで道徳的で素晴らしいと思う。

転じてそんな潔癖な生き方なんてとても出来ないし出来ない人間からしたら息苦しい意見である。


この記事をルフィが読んだら「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ‼︎!」と言うだろう。


うるせー


そんな立派な生き方してないから普通に説教くったようなストレスを感じるわ。


何て善良で悪意が無くて潔癖な世界を求めてるんだ。

そもそも嫌いなものを語る事は個人的には大切な事だと思っている。ソレを好きな者がいると言う事はソレが嫌いな人だっている。


ソレを好きな人が声高に言うのは許されてソレが嫌いな人にはソレを嫌いと言うなと言うのはあまりにも独善的では無いかい?

そして胸にシコリを残していた僕が同じアトリエであの子がワンピースはあまり…。と言ったときの僕の安堵感。やっぱりそう言う意見も必要だぜ。やっぱり。



もう1つはドラマ性。

やっぱりワンピースは道徳の線上の感動に終始していると感じる。いい話だなぁ。とは思うけどそれで価値観が揺さぶられる事も無ければ考えさせられる事も無い。


最後の1つは仲間の概念。

コレこそ単にルフィとの価値観の違いだろうけど仲間と言う概念の下に仲間になっている事。僕自身は

気が合ったからたまたまつるんでいる=仲間になった。

だったり湘北のように

仲がいいわけでは無いけど同じ目的の下つるんでいる=仲間になった

といったように仲間とは結果的になる物として描かれたものの方が好きだ。


と、ここまで言っておいて逃げを打つのも卑怯だが僕は決してワンピースが嫌いなわけでは無いしもちろん名作に変わりは無い。ただ周りの人のようにワンピースを読んで熱くなったり盛り上がったり出来ないだけでアンチのつもりもない。


ただ同じように周りとの温度差を感じている人がここに辿り着いて「僕だけじゃなかったんだなぁ」と思ってもらえたらと思って書いてみた次第である。


もちろんここまで言ったからにはアンチと罵られても構わないし仕方ないと思う。