残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

ゲゲゲの鬼太郎第13話「欲望の金剛石!!輪入道の罠」

この話は見ての通り際限のない欲を対象とした話になっています。


話の中で価値観を何度も反転させている事が面白いと思いました。


ダイヤの価値観が各登場人物にとって様々でした。ネコ娘は綺麗な石と認識していて目玉のおやじはそれを認めつつもただの石と言い放つ。ダイヤを換金アイテムと考えたり希少価値として考えるのがダイヤにされた人たちでしょう。ダイヤを商売とするシンジケートは金として見ているけどレートを気にしたりともう少し複雑。ねずみ男は正直言って1番卓見した事を言っている気がします。


そしてねずみ男のコンプレックスや孤独感。守銭奴や強いものに着く彼の処世術の根源を垣間見える稀有なシーンは親近感を持って観てしまう。


そしてダイヤの価値を鉱夫や貧民街の子供や難民たちに置き換えてしまう。このシーンはぞくっとした怖さを感じました。そして老婆心ながら朝にここまでやって良いのかと心配にもなりました。


飽食になれた輪入道は食欲という欲望の虜になりなり鬼太郎に助けを求めます。


犬山まなじゃないと知っていながらねずみ男を助けに来た鬼太郎を前にして何に「価値」があるのかを知ったねずみ男の活躍で幕は閉じます。



やっぱり妖怪として恐れている人も多い輪入道の回。輪入道の恐ろしさもともかく人間の怖さが際立っていましたね。大量のダイヤは人の魂より価値があると。そして極めて即物的にその場で人間がダイヤになってしまうシーンはその考えの恐ろしさを如実に表現されていたと思います。


ただ!最後の鬼太郎がサイドミラーで光を跳ね返すカットと前後のカットはもっとカッコいいコンテを描いて欲しかったなぁ。