∀ガンダムの「宵越しの祭り」は乱◯パーティーだった!?
ブログ引っ越ししました。
この記事もよりわかりやすくリライトしています。
「ロランの初体験の相手」にも考察しています。
よろしければこちらへお越しください。
過去記事
↓
前から気になっていた事だけど一応このブログにて記そうと思います。
何を今更と思う方も多いかもしれませんが。
∀ガンダムを観た人は宵越しの祭りはご存知でしょう。一応どんな祭りなのか復習しておきます。
⚪︎成人を迎える若者が像を持ち上げてマウンテンサイクルに向かう
⚪︎マウンテンサイクルで獣の様なジェスチャーでアピールしてくる男性を祭壇の女性が1人選ぶ
⚪︎選んだ男性とお互いの背中にヒルを使って聖痕をつける
では聖痕を付けた後の事はどうでしょう。何事もなく下山して終わりなのでしょうか。
そのくらいの祭りなら夜のうちに終わらせることができます。「宵越し」と言うからには朝方まで何かをするはずです。すでに成人した人間が「若者はいいよな」と言う「何か」がある。(このセリフを言った成人がヒルの跡をつけられるのが好きな変態でない限り)
元来、日本の各地祭りで性交を伴った祭りが多数あった事はご存知の方も多いと思います。初体験を終える事は男にとっても女にとっても子供ではなくなる。という事なんですね。
そう考えると宵越しの祭りから∀ガンダムの色々な場面に趣が出てきます。
面白いのがフランがロランに宵越しの祭りは何をするのか聞いたら
「こういうのは知らずに行くほうが面白いじゃない」(意訳)
と言います。多分ロランは本当に知らなかったと思いますがロランは恐らく
成人する=子供じゃなくなる=オモチャからの卒業しなければならなくなる
という思考から裸にオモチャをぶら下げていら姿をソシエに叱責されます。
そこで
「今夜で最後ですから」
と言います。この言葉の意味は先に述べた様に「最後のこどもでいられる日」と言う意味なのですが、ソシエが叱責したのはオモチャをお祭りに持ってきてはソシエにとって不都合だからの様に思えます。(ムードや行為の邪魔になると言う意味)実際ここのソシエの心境は僕の勘ぐりすぎの可能性はあります。
この祭りがそういう祭りだった場合女性はアピールする男から初体験する相手を選べる自由があることになります。と言うことはソシエはすでにロランに好意を持っていたことになります。
そこで2人は「本気やってる」ポゥによって宵越しの祭りは中断されるため『大人にならないまま』物語は進んでいきます。
他の子たちはよろしくやっていたのかも知れませんがソシエはロランが好きだし戦争のせいでそれどころじゃない状況が続きます。
そしてソシエがギャバンの結婚の申し入れを受けた理由も『大人になり損ねた自分』と『ロランへの想い』が複雑に絡んだ結果だと思えば展開に合点がいきます。
また、金魚のオモチャを「大人になれなかった事の象徴」とした場合。最終話でソシエがロランの金魚のおもちゃを投げて捨てたシーンにも多角的な見方ができるようになります。普通に観てもあの行動は「ロランへの断ち切り難い想いを断ち切る」行動なのですが「ロランへの想いを断ち切る事によって大人になる決意をする」とも取れるし「いつまでもロランへの想いを断てないが為に大人になる事が出来ない」事への対抗ともとれます。
後者の方が切なくて好きですけどね。
ロランもウィルに操を捧げたディアナに付いていくならこの先も大人になれる機会を逃し続けるのでしょうねぇ。