コペンハーゲンは間違いなく幸福な町だった
ハンブルクからコペンハーゲンに着いた。例のごとく駅のコインロッカーを使おうとし、料金に恐れおののき預けるのをやめる。
この行動はこの度で何度もしてきた。
さてコペンハーゲンはこの旅では一番未知だった。幸福度の高いデンマークの首都としての興味はあったがロクにリサーチもしなかったからだ。駅を通り過ぎるとすぐに運河がみえてきた。
僕は一気にこの街を気に入った。それも日本含めいままでいったどの場所と比べても一、二を争うくらい好きになった。
それもそのはず。一国の首都という都市を流れるかわがこんなにきれいなところがあるのか。
街並みもきれいで人々は海につながった川沿いを水着で日光浴をしながら思い出したように海に飛び込みまた日光浴をする。
これを東京の堀川でやったらただの変人である。しかも底が見えないくらいに汚い。
これだけでも日常の時間に余裕があることがよくわかる。本当に町に開放的な雰囲気が溢れている。
さほど観光する予定もなかったしお財布も心もとなくなったので運河から海を周るボート観光のみをした。
これが大当たりだった。歩いてみるコペンハーゲンのイメージとはまた違って牧歌的な雰囲気の地区も周り、橋をくぐりヨットオーナーは手を振ってくれる。
俺がカリオストロのじいさんでなくても「なんと気持ちのいい連中だろう」と思わず言ってしまう。
コペンハーゲンとフィンランドのラップランドは人生の一時でいいからまとまった期間住んでみたいと思った。一年か二年か。年を越えて季節を観てみたいと思った。
そういえば今回のたびで思ったけど世界的に電動のキックボードは移動の主流になっているんだなぁ。こういう所、旅行に出ないと気付かないんだよな。