残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

ブレイキングバッドのラスボスはウォルター本人である

ブレイキングバッドが好きです。年1ペースで通しで観てますね。

ブレイキングバッドと言えばほぼシーズン毎に変わる敵役が魅力的です。

初見ではクレイジーエイトの一概に落ちこぼれギャングとは言えない知性が魅力的で家具CMをウォルターと歌ったところで感情移入します。

次のトゥコは遥かにパンチが強い!クレイジーエイトとは全く逆で論理的ではなく直情的で短絡的で破壊的、そのアグレッシヴさで固唾を呑む緊張感とブラックジョークが一番生きていたシーズンだったように思えます。

そしてフリンク・ガスは恐らくウォルターの敵で一番印象に残ってる人が多いのではないでしょうか。ドラゴンボールに例えるならフリーザ様。紳士的なところもフリーザ様に近い。

そう、ガスは紳士的なのですよね。今までの敵より知性、狡猾さ、残酷さ、冷静さを高水準に兼ね備えあまつさえ紳士的である。トゥコとはまた違ったカリスマ性を持った人間である。

そしてブレイキングバッドは面白さを加速していく。そこで次の敵がウォルターの元弟子のトッドとその叔父貴…。


え?こいつでいいの?と、思いました。トッドのサイコパスさは少し面白かったのですが叔父は薬による短絡的な金儲けしか見えない。全く魅力が無く顔も名前も思い出せない。危ない奴という印象くらいしかない。

しかし、それでもファイナルシーズンは面白いのですよね。



ファイナルシーズンはウォルター自身の話


何故ファイナルシーズンは面白いかと言うとウォルター自身の決着の話にスライドするからです。盗っ人にも三分の理とは言えドラッグを作り人を殺し人の人生を壊し続けたウォルターには相当の結末が待っていることは誰しも分かるところ。ではどの様な決着が着くのか…それを皆さんが気になっていたところなのでそれについての結果が出ます。だからファイナルシーズンは敵が魅力的で無くても面白いのですね。


と、ここまで書けばわかる通りファイナルシーズンの敵とはトッドの叔父では無くウォルター自身だと言うことが予想できます。ほぼこれ以上ない敵として描かれたガスを排除し、3話?でハンクが予言したアルバカーキのキングになったウォルターは事実上最低最悪の悪の立場になります。(社会的に)と、同時に思い入れも手伝って今までで一番魅力的な敵となります。

そして実際ウォルター自身が最後に殺した人物は自身であり、自分の用意した銃の流れ弾に当たった。これは物語のロジック的には必然であってウォルター自身が最後の敵であることを示唆していると言えるでしょう。

だからこそ最後にスカイラーに対して自分に悪事の才能があった事を告白するシーンはウォルターの立場を定義するのに大切なんですね。切ない場面です。


もちろんウォルターが受けた弾丸は流れ弾では無い可能性は充分にあります。

モチベーションであった家族を失い自分が好んで悪事を犯したことを認めたウォルターは生きる意義を喪失していまったし、家族へのアフターサービスにエラく気を使っていました。死を覚悟した決戦前の決意と言うよりは…。

まあほとんど自殺と言っていいと僕は思います。