残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

久しぶりのオール

久しぶりに会った旧友と飲んだらつのりに積もった話で徹夜で遊んだ。

焼肉屋で飲んでビリヤードをしカラオケへ行ってファミレスで始発を待つ。年甲斐もなく学生の飲みのようだ。


今日は調子がよく全く眠くならなくて体力的なところは問題なかったのだが、5月の明朝の寒さには参った。


日中は暑くて長袖のリネンシャツを脱ぎたい衝動に駆られていたが夜はリネンでは寒さが生地を素通りし体を芯から冷やした。


上野の街は夜中でも人で賑わっていたが、上野在住の友人が言うにはどうやら学生や社会人の新歓の時期でいつも以上の喧噪だったようだ。

周りの人々を見ると男と女はこんなに近い距離で歩けるものなのだなぁと感心してしまうくらい酩酊している人で溢れかえっていた。


歩くセックスシンボルの街と化した上野を闊歩しビリヤードに興じる男2人の私たちは望むと望まざると関わらずストイックそのものだった。

そのストイックさに歪んだ優越感を持ちながらビリヤードやカラオケをしたり夜の上野を歩くのも意外にも楽しかった。

しかしこんなに遊んだのは本当に久しぶりで気分が良かった。ハッチャケれる飲み方は今はもう出来ないし、次の日、次の次の日の体力の心配など昔はしなかったが不思議と充実感がある。


ファミレスから出てを空が明るいのを確認し徹夜した時特有の嫌な倦怠感とこれから疲れ目に眩しい朝日を浴びることに覚悟を決めた。