残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

あまり多くを言及されていない 一人ぼっちのワンコ星じゃんよ

ナベシン監督作品が好きでダンディはリアルタイムで毎週楽しみに観ていました。


時にダンディはナベシン監督(ダンディの場合は総監督?)の中でも難解な作品でもあります。

普通に観ても面白いけど話の本質をうまくはぐらかせている話が多いのが特徴です。

あとパロディですね。


パンツとチョッキの戦争じゃんよは明らかに話全体がイデオンをパロディにしていてダンディは最後に死んでしまう。これをリアルタイム(と。言ってもバンダイチャンネル更新配信で)2、3回視聴して気付いた時は思わずニコニコのコメに漏らしたほど。


と、本題がずれましたね。


そこであまり言及されていない「一人ぼっちのワンコ星じゃんよ」について。


この回の特徴は前半と後半の話が全く違う事です。それはまるでフロムダスクティルドーンやフルメタルジャケットの如く。



前半はソ連スプートニク計画のスプートニク2号に乗せられたライカ犬のその後の話。


後半は鉄を引き寄せる重力を司るノミの様な宇宙人グラビティーノの話。


うまく分離させているから全く毛色の違う話になっている様にみえますが端的に言ってこれは全てライカ犬であるワンダフルココナッツパイがダンディと出会って最後を迎えて地球のあるべき時代へ帰る事の話。

正直ダンディの話で屈指の泣ける話です。


前半で死んだライカ犬はダンディの作った宇宙船型ロケットで宇宙へ打ち上げられます。

しかしそれだけではナレーションの言う遥か遠い宇宙の犬がライカ犬だったかはわからないと言うほど地球から遠い星から地球へ着くのには気の遠くなる時間がかかります。


そもそも現実スプートニク2号は再度地球の重力によって引き寄せられ大気圏で焼かれる事になってたはずなので当時の地球へライカ犬は帰る事ができるはずなのです。


そこでブラックホールのきっかけになったグラビティーノの設定が生きてきます。ダンディたちはグラビティーノ達を意図せず殺してしまい惑星は崩壊しブラックホールと化し周辺の物を飲み込みます。

先に飛ばした旧式然としたロケットなどあっという間に飲み込まれ幸運にもそれによって時間と空間を超えてライカ犬は地球圏へ帰れて、地球の大気によって火葬される。


これがこの話の本質です。


ダンディはダンディの愛した犬のライカ犬を意図せず地球へ帰してあげる事ができたのです。

僕はこの話がとても好きで実際のライカ犬の事を考えるとこの話自体もひどく人間勝手に美談にした話とも言えますが、愛がある話なので好きですね。


ちなみにダンディは殆どの回は話の主軸に映画のパロディを使っていると思いますがこの話はどこからパロディ元を持ってきているかわからないので知っている方がいたら教えて頂きたいです。


ライフアズアドッグ?でもライカ犬要素しかないしなぁ。


ちなみに「明日はきっとトゥモローじゃんよ」は多くの方が言っているビューティフルドリーマーハルヒじゃなくほぼ間違いなく「恋はデジャヴ」でしょう。この辺も触れる機会があったらまた触れてみたいです。


余談ですがナレーションでスプートニクライカ犬の話が丁寧に出ていますがなんならその辺も説明は無い方が面白かったと個人的には思います。