残業の心理学〜サンプル数 1 〜

ブラックな会社に入ってしまい残業をいかに減らせるか日々格闘するサラリーマンの葛藤の話。

尊敬するアニメの主人公TOP3 NO.2 ロラン・セアック (ターンエーガンダム)

ガンダムの主人公で人間性が最も出来上がっているのはロランではないのでしょうか!?

普通主人公と言うのは成長できる余地を残し、物語が進んで行くにつれて成長をしていく構造がベターです。ロランも物語を通して成長はするのですが、意識的に観ない限りそこに気づくのは難しいくらい始めから人間ができているのです。

 

 

行動力があり、優しく、決断力がある。そんな出来上がった人間性を主人公に持たせながらもターンエーガンダムがおもしろい理由はやはりロランの立場の微妙さによるところが大きいと思います。ミリシャのエースパイロットでありながら対戦国であるムーンレイスの出身であり、両国の人間に対し平等の愛を持った人物として描写されている。

 

 

主人公の成長が希薄でももともと設定された主人公の立場が面白いので観てても面白い。逆に初期は人間的に未熟だったアムロカミーユでは自分の事で精いっぱいなのでロランの様な立ち居振る舞いはできなかっただろうし、もしかしたらカミーユとかポゥと一緒になって戦火を大きくしていた可能性も否定できないのではないでしょうか。

 

やはりロランと言う人間を知るのに欠かせない話は「ローラの牛」でしょう。

風のうわさではこの回は冨野監督は関わっていないと聞いたのですが、この一話はそのロランの微妙な立場を使い、これを使ったら間違いなく物語の転機になる神回前提の切り札的な一話。ジョーカーのようなもの。これまた噂ですが冨野はこの回を勝手に作られてエラく怒ったそうな。まあ確実に神回となる切り札だし、まだロランのカミングアウトを温存しようとしていたそうだし怒るのは無理ないとは思いますが、嫉妬も多分にあったのではないでしょうか。神回前提とは言ったけどここまでの素材を想像以上に料理してきたのは事実で「ローラの牛」のスタッフさんは本当に凄いです。

 

物語解説

ムーンレイス(宇宙移民者)は地球帰還作戦は徐々に進み、民間人も少しづつ地球に住み始める。そのムーンレイスの民間人クーエンとロラン達の話になる。

クーエンには妻と乳児がいるが食料配給の細さと地球人への侵略、略奪のような軍のやり方に疑問を持っていた。そんな時にロランと出会いクーエンの妻子の為に食料やミルクを探す。そして戦争によって放棄された農場をみつけ利用させてもらうことにする。

 

この食料を持って戻った時に事件が発生するのですが、作物や家畜をみた地球人が

 

「盗人!」

 

と罵ります。

ロランは

 

「盗んだものじゃないんです。逃げ出したものを集めてきたんです」

 

と弁解する。クーエンも

 

「お返しもしますし、できないものはお礼もします。でもこれがないと生きていくことができません」

 

と説得するが、地球人は

 

「月の人間なんか飢えてしんでしまえ」

 

と直接的な死を言葉にした時、ロランは耐え切れずに自分がムーンレイスであることを明かしたうえで、月の人と戦う、だけど地球の人とも戦う、人の命を大事にしない人とは誰とでも戦う。と言い放つ。

 

…と。これがロラン・セアックなんですよね。これがカミーユなら…。とか思っちゃいますね。実際、劇中の地球人の様な状況になったら私も敵を呪い恨み、死を望むと思います。醜いとは思いますが。ロランの様に考えるのは難しいし彼の立場だからこそ言えるとも言えますね。この事件は「人物の成長」枠をひときわ背負うことになるソシエにとっても大きな転機となります。

 


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