ムトウユージを再評価あらすじ本郷みつる〜ムトウユージまで

ムトウユージのクレヨンしんちゃんが嫌いだった。シリーズを始めた本郷監督のしんちゃんが好きになり、そして原恵一のしんちゃんでしんちゃんで野原一家が好きになった。

原恵一時代の事は今更言わずもがなである。

この時のしんちゃんスタッフは特に水島努、湯浅政明共に今日のアニメ界を牽引している人物と言っも過言では無い。

その下地の上から次のクレしん監督として抜擢されたのがムトウユージである。

正直に言うとムトウユージは私以外にも苦手に思う人間は多い。クレしん映画は戦国大合戦（原恵一）を最後に長らく低迷の時期を辿った。と、言ってもその後ヤキニクロードもカスカベボーイズも映画としての完成度は実はかなり高い。この場合それほどまでにオトナ帝国、戦国大合戦がクレしん映画を決定付けるに足る特別な映画だからだろう。ディープな鑑賞者ほど無意識的にその二作目を持ってクレしん映画を体系化させていた節があった。ヤキニクロードは古いクレしんファンから原点回帰の様なギャグの密度が受け入れられ目立った需要があった。またカスカベボーイズは世界観設定、コンセプト、ドラマ、テンポ、空気感全てが高水準であるにも関わらず今でも存在感は薄い。

そこで満を辞してムトウユージの3分ポッキリ大進撃が世に出る。この作品が恐らく一番不人気なのでは無いだろうか。とにかくテンポが悪い。くどい。ワクワク感も無く閉塞感がある。敵の魅力も薄い。感動の演出がクサい。と、数えたらキリが無い。

踊れアミーゴも前半と後半がギャップになればいいが違和感になっていて繋がってない。

そして歌うケツだけ爆弾までムトウユージが続き私は永遠に感じたクレしんムトウユージ期に終止符が打たれた。そこからは本郷監督が再起用された金矛の勇者から監督を変えていって徐々にクレしん映画を破壊再生し、再構築し建て直し、ロボとーちゃんによってクレしん映画は復活したと言っていいだろう。

劇場版クレしんの大系は順を追ってみればわかるんだが、ロボとーちゃんまでの22作をレンタルすると2200円かかる。そこでAmazon primesを活用してほしい。

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